ワールドカップは誰のもの?

いよいよ北アメリカで開催されるW杯が迫ってきた。
実はわたしはドーハーの悲劇(1993年)からずっとサッカー日本代表を見てきている、マイルドからハードを行ったり来たりしているサッカーファンなのだ。
1994年にアメリカで行われたW杯の決勝をテレビで見ていて、なんともドラマチックな結末だったので、今でも脳裏に焼き付いている。
98年のフランス大会に出るための97年のアジア予選は、まさに手に汗握る試合の連続で、なんといっても最終戦のジョホールバルの歓喜は今でも動画を見るとあの日に戻れるくらい。
今では得点を決めた岡野選手がいろんなところで話をしてて、落語のような古典になっているシーンだけど、いや、今も観てもあの時のハラハラドキドキな興奮が蘇ってきますね(NHKバージョンも良いです。これは民放バージョン)↓
日本ではもう真夜中だったけれど、岡野のゴールが決まった時は、近所から「やったー!!!」という歓喜の声が聞こえてきたくらい(もちろん我が家も例外ではない)。
あの時ほど日本が燃えた日はなかったのでは? と思うくらい。
初ワールドカップ!
選手選考でも揉めて、対戦相手も決まって、さあ、果たして日本は一勝できるのか?! どんな戦力で? と日々賑わっていた中、わたしは1人、中南米へと旅立ったのでした。
そして迎えた日本の初戦はアルゼンチン。
スタジアムの場所は南仏トゥールーズ(まさか26年後にそこにそこに行けるとは思ってもいなかった)

小さくて、街の真ん中に川が流れている住みやすそうな街でした。
試合を観ていた場所はペルーの片田舎。
当時はインターネットカフェが街にあって(もちろんない街もあった)、ローマ字入力しながら日本の親と連絡取ったり、日本の試合時間が何時なのかを調べて万全の状態で迎えた。
はずだった。
確か南米時間で10時開始だと思っていたのに、なんと7時から!
ロビーにあるテレビではすでに試合が始まっていて、うおおおお、映えある初戦を15分も見逃してしまった!
結果は0−1で負けてしまったけれど、スペイン語で聞くサッカー解説は新鮮だった。
第2戦目もペルーのどこかの街で、泊まってる宿のテレビで1人で観戦。
フロントで働いているお兄さんが「きっと日本が勝つよ。だってアルゼンチンに1点しか許していないじゃないか。それもバティストゥータだもん、仕方ないよ(当時のバティは世界最高を争うストライカー)」と優しいお言葉。
今見ると、圧倒的な差を感じるけれどねえ。
その時の試合は現地で昼過ぎだったのか真昼間から暑そうだな、とか、解説の人が名前を呼ぶのが大変だなとか(ナカータ、ナナーミ、ナカニシ、ナラハシ)とか、そんなことも思いながら見ていた。
第三戦はなぜか見ていない。
移動時間だったからかしら。
最後のジャマイカには勝てるだろうと思っていたから、まさかの三連敗でショックだったのを、覚えている。
決勝がペルーのクスコで見ていて、フランスvsブラジル。現地の人がブラジルを応援して、旅行者である欧州の人たちがフランスを応援するような構図になっていた。わたしはもちろんブラジル応援。昔からブラジルファンなんです。
結果はフランスが勝って初優勝。クスコの真ん中の広場では車からフランス国旗をぶんぶん振り回す人がいまして、サッカーで優勝っするってなんかすごい! と思ったものです。
2002年は日本でやったのに帰国できず。
アメリカはそんなにサッカー熱がないけれど、移民の人たちも多いし、その期間だけど、どのバーも開催期間だけはテレビを流してくれる。
サッカーなんぞ得に興味ももたなかった息子を無理やりバーガーレストランに連れて行ったり(だいたいこういうところはバーとテレビがあって、スポーツを流しているから)。

息子が4年生の頃にブラジル大会があって、出場国の選手のシールを集めるのが流行ったのでクラスメイトと交換したり。今見ると、ロシアも持っていた! この時は息子もサッカーに夢中でしたね。白いTシャツを甚爾の好きな選手のユニフォームを作ったりもしていたし。

このシールを集めるために、どれだけ投資したことか(苦笑)。
本田圭佑のことを「ケイスク・ホンダ」と呼んでいましたねえ。懐かしい。
だけど熱量で言ったらオカンの方が圧倒的で、息子はワールドカップは見るけれど、普段の試合は見ない。
そんなこんなで、ついにアメリカでまたワールドカップが開催だ!
イエイ、いくぜ、どの街に見にいく?! なんて同じくサッカー好きな家族と盛り上がっていたのに、あーた、蓋を開けたらまあひどいもんですわ。
決勝戦を含めて8試合が開催されるのが、ニューヨーク。といってもスタジアムはお隣のニュージャージーなんだけど。残念ながら日本代表は西側の会場が多いので、決勝ラウンドまで勝ち進まない限りニューヨークで見るのは難しそうである。
さて気になるチケットですが〜、予選ですよ、なんとお一人様400ドル(約64,000円)とか。FIFAのくじで当たっても250ドル(約4万円)とか。
ダフ屋さんでは2000ドル(約310万円)以上です(書いている5/16時点)。それも予選!
いや、確かに観たいですよ、ブラジルvsモロッコ予選

オンラインチケットではこのような値段がついています(5月初旬)
でもこの値段。あーほーかーでしょ?
アメリカのイラクに対する戦争で「チケット買ったけれどアメリカ行くの辞めた」というヨーロピアンがたくさんいるという報道もあったのに、なぜ下がらない〜〜〜????
1番上の席なんて、背番号すら認識難しいっての!
それもね、そこのスタジオにはだいたいの人が車で行くんですよ。
車ない人でも電車に乗って行けますが、試合の日は車禁止で皆さん電車のみだそうです。
近所の渋滞などを考慮してでしょうが、普段だってアメフトの会場ですよ? 試合前に駐車場でBBQやったりでわかっていることでしょうよ。
でも、電車オンリーです。
その電車賃が往復で150ドル(約23,000円)
150ドルってなんなん?!
それも運営側のFIFAとNJ州知事がもめてこの値段だとか。その後、NY州知事が介入して100ドル(約15,000円)になったとかの噂もあり。
決勝戦のチケットも億がついているようです。
スーパーボウルのチケットが最低5000ドル(約80万円)と聞いていたから、1万ドルく(約150万円)らいはするのかなって思っていたけれど、億って な あ に?
それも決勝戦でハーフタイムショーやるとか、暑いから給水タイムが5分だの10分だのって、前後半の試合がバスケやアメフトのようにクォーター制???
(今では過去一番の気候の暑い大会になりそうだから、しっかり給水タイムを取らないとトラブルが起こると言われています)。
どんだけアメリカに寄せるねん。
もうサッカーじゃないよ💢
FIFAが金の亡者になっているのはここ数年前から言われていたけれど(いや、Netflixのドキュメンタリーを見ると半世紀前からかもしれない)、とくにオイル系のお金がどさっと入ってきたらバランスが崩れたのか、選手の気持ちなんて関係なく試合数を増やして、どんどんチケットも高くして、本当に商売に走っている感じ。
ワールドカップを見るのがわたしの夢の一つだけど、このままじゃ肥大していって、見ることも叶わないのかもしれないなあ。
それなら欧州に行って、好きなチームの試合を見る方が健全かしら。
2023年の夏にスペインのサンセバスチャンに行ったように。
実は日本に帰りたい! と言っていた息子の意見を無視して、どうしても開幕戦で久保建英が見たかったので急遽変更したのであった。わはは。

オカンが夢中で試合を見ている間に、自撮りしていた息子。
サッカーをよく知っている人たちと見る試合はさいこーに面白かったですし、息子もタケちゃんだけでなく「あの4番上手だね」と試合を堪能していました(おうよ、4番はスペイン代表ですから!)。
さて、前回はメッシが優勝してドラマチックすぎた大会ですが(Netflixで Captains of the Worldというドキュメンタリー的な6回シリーズが泣かせます)、今回はどこが勝つのでしょうね。
個人的にはスペインかなって思っているけれど、いかんせんどこのチームも、日本も含めて怪我人が多いのと、試合数が増えたのに呼べる選手の数が変わらないという鬼畜な大会。
他のスタジアムは知らないけれど、メットライフスタジアムに関しては、暑いですよ、ええ。
それも決勝戦が15時スタートなんて、選手殺す気か? 欧州が21時だから仕方ないんでしょうね(東海岸と主な欧州とか時差が6時間あります)
でもそこは東海岸21時スタートにして欲しかった! 選手のこと考えて欲しかったよ!
そしてなぜ試合数が増えるのに呼べる選手は26人のままなのか?!
来シーズン、開始からしっかり動ける選手はこのワールドカップを怪我で出られなかった、選考サれなかった選手のみじゃない?
FIFAのこの商売主義、どこまでいくのでしょうね。
さて、日本代表も選手が発表されました。
観たかった選手が落ちたり、怪我で間に合わなかったりなどいろいろとありましたが、今はもう、精一杯応援するだけです。
頑張れニッポン、¡Vamos Japón!
