駐在家族だって大変なのだ、と妻(母)は語る。
ニューヨークで息子を出産する前から「駐在」という言葉と「現地」という言葉があることを知った。
言わずもがな「現地」という言葉は、自分自身の意思でアメリカに、ニューヨークに来た人のことであり、「駐在」は自分の意思に関係なくアメリカに、ニューヨークにやって来た人のこと。基本家族が多いよね。
一般的(?)に、現地と駐在妻は「あまり仲がよろしくない」と言われていますわな、聞いたこと、あるでしょ?
そして駐在さんの中には「きゃー、アメリカに来られてラッキー♪」な人もいれば「え……アメリカ……英語話せないよ、どうしよう……。アメリカ好きじゃないのに……」という人もいるわけですな。
当たり前だよね。
オカンの思い込みとしては
駐在妻=お金がある人
ってイメージで
あ〜らよござんすな、旦那のお金で昼間っから高級レストランでランチできて。ブランド品も買いたい放題ですわな!
家賃も会社が払ってくれるしさ、贅沢三昧、羨ましいっすよ!
わしら現地組には到底手が届きませんわ!!!
と嫉妬バリバリ。
だって現地採用と駐在だとお給料、めっちゃ違うですよ!
ちなみに仕事できない、英語できない人だっている。
そして漫画でニューヨークから帰ってきた、かっこいい♡ みたいなのあるけれど、う〜んって思うこともある。
もちろん優秀な人が多いのは事実です、はい。
ね、ちょっと目の敵にしている感じがここでも出ているでしょ(苦笑)。
そうだなあ、Sex and the City の登場人物みたいな、キラっキラな生活をしているイメージと言えばいいのかな。

こんな生活、物語の中だけだとわかっていたのにねえ。
だって住んでいるアパートとか普通のサラリーマンじゃ無理なところが多かったし(医者、弁護士、ウォールストリートで働いているなら住めそうなところ)、子育てにしても、良い私立の学校に入れてたり……
とまあ、偏見もあるけれど、ニューヨークの駐在妻さんが書かれたブログとか読むと、あながちウソじゃないと思ってしまう。
地道に底辺で生活している者からみると、キラっキラ感、ハンパなかったし!!!
だったんですけれどーーーー
2019年頃の冬にニューヨークの郊外で、お味噌作りのワークショップをする機会があり、そこで駐在のお母さん数名にお会いしました。
とくに印象が残っているのは、小さな女の子がいるお母さん。
どこに行くにも車がないとダメだから、気軽に公園に行くこともできないんです。
さらに数年後には日本に帰るので、お友達は欲しいけれど、どこまで仲良くなったらいいのかの距離感がわからないし、日本語もしっかり教えないといけないし、でも英語も必要だし……。
旦那さんはお仕事で忙しくしているから、あまり相談ができないから、とても寂しい、孤独感でいっぱいなんです。
だからこうやって、子供連れでワークショップに参加できてとても嬉しいです。
そ、そうなのか……
皆が皆、セレブリティーな生活しているわけではないのかっ!
と初めて「当たり前」のことを知って密かにショックを受けたオカンです。
つか、郊外ならそうなるか、確かに!
普通に留学生がホームシックにかかるのに、なぜ駐在ママさんたちがホームシックにかからないと思っていたのだ?
なんつー浅はかな、自分の想像力の無さに、当時は愕然としたのです、ハイ。
世界の駐在ママさんに大きな声で謝りたい!
ごめんなさい!

多感な中学生の娘さんと高校生の娘さんがいるママさんとセッションしたこともありますが、急に旦那さんの都合でアメリカに来ることになって大変ですとおっしゃっていました。
そりゃそうですよね!
ママ自身が初めての海外生活な上に、お子さん二人のサポートもしないといけない。
日本でも大変だろうに、その上外国語でっせ。
数年で日本で帰国するにしても、帰国とともに高校受験とかって……英語で勉強しながら日本語もキープって……いやはや、頭が上がりません。
現地組だと「読み書きできたらサイコーだけど、会話だけできればいいわ。だってアメリカ人だし」と逃げ道があるけれど、日本生まれてほんの数年海外生活だと、どうしてもベースは日本語になるからおろそかにできませんもんね。
英語が嫌いだったら気が狂いそうです。
なんでも帰国子女枠というのがあるらしいんですね。
それに入るには、英検2級はマストらしいんですって。
英検2級!!
んーーーーーー、ニューヨークに20年以上住んでいて、サバイバルイングリッシュ(つまり、文法なんていい加減でとにかく伝わればいいという考え方)で生活してきたオカンとしては、まったく受かる自信はねえっすねえ。
ただでさえ、ザ・思春期なのにすごいプレッシャーだな。
日本に帰ったら帰ったで「お前、英語話してみろよ」だの「発音ぜんぜんネイティブじゃねーじゃん、本当にアメリカに住んでいたのかよ」とか言われちゃう心配とかも、しちゃいますよね。
ふおおおおおおおおおおおお。
大変だ。
それに日本の授業の進め方とアメリカの授業の進め方も違うだろうし、何よりもすべて英語で書かれているから、いや、当たり前なんですけれど、手伝いたくても手伝えないのよ。せいぜいできて小学校止まりなんですよ(経験談)。
基本、駐在の人たちが住むところは日本人が多いところだろうし、サポートもしっかりしていそうだけれど、合わないとまた大変だろうしね……
それに同じ日本人だからって合うとは限らない……のである……
いやあ、息子の日本語キープのために、彼の幼少期に日本人ママ友をめっちゃ探しましたが、ええ、いろんな事がありましたよ(遠い目)

同じ地域在住日本人ママに理不尽なことを言われて、さらに現地の学校までも巻き込んでの大事に発展して悩んでいたママさんは、旦那に単身赴任してもらって、わたしと子供は日本に帰ろうかと思いますって、セッションを受けてくださったときにおっしゃっていたし……
子どもがいると、親同士が「仲良くしないで」と思っても、子ども同士には関係なかったり、離れるように頑張っていてももう片方が積極的にきちゃったりと、コントロールできないこともある。
さらに……本当にそうだったんだーと思ったのが、旦那さんの会社での地位が奥様のヒエラルキーに影響するってこと!
都市伝説かと思っていましたわ!

期間限定だからこそ、アメリカでしかできないことをたーくさん体験して欲しいと思いますね。
キャンプはどうだろう? BBQも楽しいよ。
そんなに大きな事でなく、小さな、例えばバスジェルを使う(色んな香りを楽しめますよん)、アロマキャンドルを使う、みたいな、ちょっとした日常を非日常にしてくれるような事をしてみるのも良いと思います。
そういえば茶道を始めた人もいましたねぇ。
がんばれ駐在さん。
ひとりで抱えなくていい、と言いたい。
駐在でも現地でも関係なく、訊かせてほしい。
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