ニューヨークフィルと、あの夏の日と息子
ニューヨークの夏の風物詩といえば、サマーステージ。
ニューヨーク市内の至る所でジャンルに問わず無料でコンサートが行われる。
その先陣を切るのがニューヨーク・フィルハーモニー。
毎年スタッテン島を除く4つの地区にある公園で無料コンサートしてくれるのだ。
ニューヨークの夏といえば

ただね、暗くならないと演奏始まらないから、開始時間が8:30。そして終わるのが10時近くになるので、息子が小さい時はそんなに頻繁には行かなかった。
行った時も、前半だけとかそんな感じで帰ったり。だって……セントラルパーク、めちゃ混み! なんですよ!!!
帰りも出口に辿り着くまで人で渋滞している。ハーレムに住んでいるから遠くはないけれど、やはり10歳以下の子どもと行くのは一苦労した覚えしかない。
それもあーた、平日の水曜日の演奏なんですよ! なんで週末じゃないの??? って多分、定期公演とかしているんでしょうねえ。
ちなみに火曜日ははブロンクス、水曜日がマンハッタン、木曜日がクイーンズで金曜日がブルックリンとなっております。
平日やっているからね、翌日学校に連れて行く大変さと言ったら。
それも演奏終わったら花火打ち上がるから、それも見たいしね……仕方ない。
とはいえ、ニューヨークフィルの演奏聴きながら、ご飯食べたり飲んだりママ友と話をしたり、実に贅沢な時間。
なんだけど、今振り返ると息子が反抗期真っ盛りの時を思い出す。
反抗期まっさかり

その日も「コンサートに行く、行かない」で言い争っていた。
オカンとしては、ママ友が行くし、息子の友達も行くから「一緒に楽しい時間を過ごしたい」
でも息子にしてみたら、友達には会いたいけれど、なんか気分が乗らない……だったのか、とにかく反抗したいだけだったのか、は謎なんだけれど、最寄りの地下鉄の駅まで来たのに息子は乗らず、オカン一人セントラル・パークへと向かったのである。
息子は確か11歳くらいだったはず。
ニューヨーク市では12歳までは子どもは一人で行動してはいけない、という暗黙の了解があるので、一人息子をホームへ置いてきたオカンは、はっきりいってネグレクトしている状態。
心の中ではドキドキと「ちっ、また言うこと聞かないで困ったやつだ💢」が行ったり来たりの情緒不安定。
さらに会場はもう人が多くて、先に来ているママ友を探すのが一苦労。
「あれ? 息子くんは?」
「行かないってホームで帰っちゃった」
「え、一人で大丈夫?」
「大丈夫でしょ」とオカン。
まあ、そんなときもあるよね〜、そうそう、そういう時期だから〜と言いながら、内心落ち着かないオカン。
どこか冷や汗をかいている。
大丈夫かな、一人で。
まあ、ぜったいに大丈夫なんだけれど、事件に巻き込まれたらどうしよう……
と思いながら。
そうしたら……なんと! 息子が30分くらいして現れたのである!!!!!
え?! このコンサート会場並みの人混みの中で、どうやって見つけたの?!
iPhoneはゲームしまくりで取り上げていたので、位置情報共有できないし!!!
笑いながら、何ごともなかったように現れた息子をみて「よく見つけたねーーー!!!」と驚くママ友達たち(そうだよね!)
来るんだったら、一緒にこればよかったじゃん! と無事来てくれて安堵した気持ちと「ふざけるなよ」という💢が入り混じって複雑なオカン。
無事についてよかったよ、の一言が言えなかったな……
とにかく気まずい気持ちだったような気がする。ので、会話しなかったような……あはははははは。
どこまで頑固なんだ、自分。
ねえ?
8年後の夏

ということがあったけれど、去年の2025年、息子の幼なじみくんが19歳になるし大学もニューヨーク郊外に行くから、記念にニューヨークフィルのコンサートを見よう、ということですんごい久しぶりに(8年ぶり?)今度はブロンクスにある公園に息子と行ってきたのでした。
もちろん喧嘩なんてしていませんよ? 荷物もちゃっかり持ってもらっていますよ。
セントラル・パークと違ってだだっ広いところで演奏してくれたのと、なんかのんびりしていていいところだった。
今年(2026)も同じところに行ってきて、ニューヨークの夏が始まるね、と、友達家族と、息子と話をしていたのでした。
❖ ❖ ❖
気まずかった話、akitsun通信でもう少し深く書く予定です。
